ムンド ノボの生産者である、ホセ・カルロス・マッサロ氏のサンタ ルジア農園についてお伝えします。
世界最大のコーヒー生産国であるブラジルは、とにかく国土が広大です。コーヒーの生産地域は、国の中部であるサンパウロ州やミナスジェライス州がメインです。見渡す限りの高原地域を延々と走り続け、幹線道路から外れたやや奥まった地域に、マッサロ氏の農家がひっそりと登場します。
ブラジルらしい大農園とは全く性格の異なるこの農園は、マッサロさん家族が3世代にわたってこぢんまりとコーヒー生産を営む、家庭的な愛にあふれたのどかな場所。
しかしながら、ブラジルでは今年、未曽有の天候不良が国全体を襲いました。例年のサイクルでは、雨期にまとまった雨が降ることで開花が9~11月にまとまって起こりますが、2018年後半にはまとまった雨期らしい雨期がなく、断続的な軽い雨が何か月にも渡って続いたことにより、開花期間も年明けの2月ごろまで間延びし、その結果、チェリーの成熟度合いにもかなりのばらつきが出ている状況です。
そのため、良質なチェリーを選定しながら摘み取っていく作業は例年以上に大変なものになっているようですが、マッサロさん達は、ミカフェートのムンド ノボ向けに、時間をかけて収穫を続けてくれています。
これまでよりも収穫量がまとまらない可能性がありながらも、良質なコーヒーが届くのをじっと待つばかりです。