コトワ農園のゲイシャは、稀に見る品質の高さと希少性ゆえにミカフェート独自の厳格な品質基準の最高峰に位置するGrand Cru Café LIMITED(グラン クリュ カフェ リミテッド)シリーズのみで販売しておりました。しかし、José. 川島 良彰の「気軽に飲める最上級のゲイシャ」を作りたいという想いを実現させるべく、農園主リカルド コイナー氏の全面的な協力の下、試行錯誤の末に昨年ようやくCOFFEE HUNTERS(コーヒー ハンターズ)シリーズとして発売に至りました。コトワ農園の高い技術力によって、今年度も高品質のゲイシャに仕上がっております。
ブルーハ ゲイシャ ナチュラルは2020年8月にデビューし、多くの皆さまに高い評価をいただきました。今回初めてブルーハ ゲイシャ ウォッシュトを世に出すことになりました。
レモネードを思わせるなめらかな甘みと、とろみを感じるマウスフィール、シトラスピールの爽やかさ、キャラメルのような濃厚な甘みを同時に楽しめる。クリスタルを思わせる透明感と軽やかな飲み口はコトワ農園の系譜を感じさせる仕上がりとなっております。
今回のゲイシャは、Grand Cru Café LIMITED「リオ クリスタル ゲイシャ」には及ばないものの、コトワ農園の卓越した技術によってCOFFEE HUNTERSシリーズでの最高レベルの品質となっております。
本物のゲイシャ、最適な精選方法
パナマ産のゲイシャは、2004年の品評会で注目されるようになって以降、様々な場所で取り上げられるようになり、世界中の農園で、環境適正を考慮しないゲイシャ栽培が始まりました。
ゲイシャは本来、非常に気難しい栽培種のため、限られた環境でしか栽培することができないのにも関わらず、近年、市場には多くのゲイシャが出回っています。
小さな知識ですが、ゲイシャには新芽の色が2種類あり、その色によって香りが異なり、最適な精選方法が違うということもほとんど知られていません。
今回はコーヒーハンターであるJosé. 川島 良彰が、この栽培種に適した栽培環境の畑と、新芽の色から導き出された最適なプロセスで作られた、本物のゲイシャを手の届く価格帯で皆さまにお届けいたします。選び抜かれた環境下で栽培されたゲイシャだけが持つ、エレガントな香りと味わいを存分にご堪能いただければ幸いです。
COFFEE HUNTERS STORY
魔女の森のゲイシャ
コトワ農園のブルーハ(魔女)の畑は、メインの農園から1時間半ほど離れた別の尾根にある飛地です。農園主のリカルドに初めて案内された時は、畑まで行き着けず四輪駆動車を路肩に停めて歩いてたどり着いた程の悪路でした。数十年間見捨てられていたこの畑をリカルドは購入し、野生化して生き延びていたティピカを復活させ、ゲイシャの苗も新たに植えました。
2016年に初めてティピカの収穫をした当時は、道路は多少良くなっていましたが、畑には水道がなかったのでウォッシュト(水洗式)の加工をすることができませんでした。かと言って設備のあるメインの農園まで少量のコーヒーチェリーを毎日運搬するのは大変です。そこで果皮が付いたまま乾燥させるので水の必要ないナチュラル(非水洗式)でプロセスしました。
その後道路も整備されてきたので、ブルーハの畑でも両方のプロセスで楽しんでいただけるようになりました。
ブルーハ ゲイシャ ナチュラルは2020年8月にデビューし、多くの皆さまに高い評価をいただきました。今回初めてブルーハ ゲイシャ ウォッシュトを世に出すことになりました。魔女が住むと言われた森で育ったゲイシャをお楽しみください。