アフリカ タンザニア北部のある巨大なクレーター「ンゴロ ンゴロ」周辺の農家で、シスターたちにより大切に作られたコーヒーです。この変わった長い名前には意味とストーリーが込められています。通常より深煎りで仕上げました。アイスコーヒー、エスプレッソにおすすめです。
COFFEE HUNTERS STORY
ンゴロンゴロ修道院コーヒー園
タンザニア北部のある巨大なクレーターが、ンゴロンゴロです。直径20キロ深さ600メートルのクレーターは、自然保護区に指定され野生動物の宝庫です。このクレーターの外周に素晴らしいコーヒー園を見つけました。それがンゴロンゴロ修道院コーヒー園 (Ngorongoro Covent Coffee Estate)です。
ドイツ移民が作ったコーヒー
第一次世界大戦でドイツが敗北するまでドイツの植民地だったタンザニアは、その後イギリスの支配を受けるようになりました。そんな時代背景の1930年代、58家族がドイツからこの地域に移住しコーヒー栽培を始めたのです。しかし第二次世界大戦が勃発し、ドイツ移民はイギリス植民地政府によって強制退去を命じられ、泣く泣く本国に帰りましたが、戦争が終わると数家族が再びこの地に戻りました。しかし更なる大きな苦難が、このコーヒー生産者達に待っていたのです。コーヒー栽培も軌道に乗った頃、タンザニアも周辺国同様独立運動が盛んになってきました。そして1961年イギリスの合意の上、平和的に独立を果たしましたが、ニエレレ大統領は社会主義の道を歩み始めました。1971年にキリマンジャロのイギリス人が経営していたコーヒー園が、突然次々と国有化されて行きました。危機感を覚えたドイツ人生産者達は、接収される前に安値で地元の人達に農園を売り祖国に引き上げていったのです。
その中の一つを、キリスト教の尼僧の修道院が買いました。それが、今回ご紹介するンゴロンゴロ修道院コーヒー園です。
シスターのコーヒー栽培
現在6人のタンザニア人シスター達が、コーヒー栽培に励んでいます。修道服にベール、首からは十字架を下げていますが、院長はベールの上から野球帽を被って畑を飛び回っていました。
行き届いた管理の下、整然と植えられているコーヒーはアラビカ種ブルボン。精選も丁寧に昔ながらのやりかたでおいしいコーヒーを作っています。
この農園でも最高部の一番環境に恵まれた畑で収穫されたコーヒーを、更に厳選して日本に輸入しています。