COFFEE HUNTERS STORY
ゴールデン トライアングルと呼ばれたタイ北部のミャンマーとラオス国境地帯では、どこの政府からも認められない少数民族の人々が、アヘン栽培で生計を立てていました。アヘン栽培のためこの地域の森林は破壊され、その結果雨期になると表土が河川に流れ込み、下流で洪水を引き起こす悪循環に見舞われました。
タイのプミポン国王の母君・シーナカリン王太后が貧しい人々を助けるために設立したメーファールアン財団が、1988年に「ドイトゥン開発プロジェクト」と名付け、その対策に立ち上がりました。森を復活させる植林事業に少数民族の男性を雇用し、その後マカダミアナッツと日陰で育つコーヒーの栽培も開始。女性達には陶芸・紙漉き・織物の工場を建て、職業訓練が始まりました。今では、この地域からアヘンは一掃され、彼らが作る製品は、バンコク市内や国際空港でも販売されています。
ただし、コーヒーだけが生産性が悪く品質が安定しないので、財団理事長から依頼を受け、2014年からプロジェクトに携わるようになりました。当初は、地元民からかなりの反発を受けましたが、苗作りから指導を初め、傾斜地でのテラス栽培、剪定、施肥、精選技術と実際にやって見せ、成果が上がると信頼関係も構築できました。それと共に品質も年々向上してきたのです。
これまでブレンドの一部として販売してきましたが、2018年の収穫から自信を持って単品でCOFFEE HUNTERSとしてご紹介できるようになりました。
アヘン栽培から脱却し、コーヒーで自立を計るこのプロジェクト。ミカフェートは、今後もこの活動を応援していきます。