コロンビアのカウカ県ポパヤン市郊外に位置するベジャビスタ農園。農園主を務めていた故イヴァンの奥様アルマにより愛情深く育てられています。今年、アルマが農園主を務めるベジャビスタ農園から初めてプルミエ クリュ カフェシリーズのコーヒーが登場です。
COFFEE HUNTERS STORY
プルミエ クリュ カフェ ベジャビスタ農園
グラン クリュ カフェでその実力を証明した、コロンビアのベジャビスタ農園からプルミエ クリュ カフェが届きました。2012年にコーヒーハンターシリーズとして販売を開始したレクエルド・デ・イヴァンは、その美味しさから絶大な評価を頂いておりますが、プルミエ クリュ カフェの紹介が遅れたのには理由があります。
2008年にミカフェートを始めた当初から、農園主のイヴァンと奥様のアルマと三人で美味しいコーヒー作りに励んできました。その結果グアジャバルの畑で収穫したコーヒーは、フルーティーなコーヒーに仕上がり、グラン クリュ カフェとして発売したところ、高い評価を頂きました。
2011年の収穫を目標として、プルミエ クリュ カフェとコーヒーハンターズの畑も平行して準備をしていましたが、収穫が始まったばかりの5月、悲劇が襲いました。イヴァンが心臓発作で急逝してしまったのです。涙に明け暮れる暇もなく後始末に追われるアルマでしたが、数多くの収穫労働者を集めて完熟豆だけ収穫する作業は、不慣れなアルマには荷が重すぎ、グラン クリュ カフェでさえもこの年の出荷は途絶えてしまったのです。
しかし、イヴァンの遺志を引き継いだアルマは、翌2012年の収穫期までに見事に立ち直りました。そして、日本のコーヒーファンを唸らせたレクエルド・デ・イヴァン(イヴァンの思い出)を出荷しましたが、プルミエ クリュ カフェまで手が回りませんでした。
2013年、僕がベジャビスタ農園を訪問すると、今年こそ少量でもプルミエ クリュ カフェを出荷させたいから畑を見て欲しいとアルマに言われ、イヴァンと一緒に決めていた候補の畑に行ってみました。 驚きました。一時はどうなるか心配した畑は、アルマの努力によって甦っていたのです。そこで、まだ名前が付いていなかったこの畑を、イヴァンが愛しそして農園を守ってきた『アルマ』と名付けたのです。 初めての収穫のため、自信を持って紹介できる量は僅か30kgでした。しかし最高の自信作ができました。柑橘系の香りのグラン クリュ カフェに対し、白桃のような香りがするコーヒーに仕上がりました。 この仕上がりを一番喜んでいるのは、空からアルマと農園をいつも見守っているイヴァンでしょう。
LABEL STORY
まるで生き物のような躍動感いっぱいの酸とアロマ。それは幸運を運ぶという南の島の美しい鳥の姿にも似て、儚いが美しい。